神奈川県立横浜緑ヶ丘高等学校 受験体験記 PartⅠ

【エピソード#1】志望校は中学3年生になってから決めました。

志望校を真剣に考えだしたのは、本当に直前でした。

「まず学校の授業にしっかり取り組んで、学力を上げていこう」と親子で目標を立てて毎日の学習に取り組んでいましたが、志望校を絞っていったのは中3の夏も終わろうとする頃でした。

黄学館には小学5年生の時に入りましたが、その時点でトップ高受験を意識していたわけではありませんでした。ただ、友人のBさんが通っていることを知り色々とお聞きしたところ、補習塾ではなく進学塾ということがわかったため、入塾を希望しました。

そしてその時点の意識は、「数年後には受験があるから、少しでも受験できる学校の選択肢が増やせるように今から学力を身につけておこう」という漠然としたものでした。

[塾長からのコメント]

Aさんは、入塾時の偏差値が60を少し切るくらいでしたので、その時点では、緑ヶ丘高校は高い目標でした。ただ、入塾時からとても真面目な子であるとの印象を受け、入塾後もその真面目さを活かして目標に向かってまっすぐに取り組んでいる姿がみられました。
黄学館では、受験の目標について聞く時には、「公立トップ校を目標にしているのか?」「それとも公立高校に行くことを目標にしているのか?」を必ず聞くようにしています。Aさんの場合は、受験直前に家庭でも一生懸命に勉強している子供の姿を見て「何とか緑ヶ丘高校を受験させたい」とのお母様の強い思いがあり,本人も着実に学力をつけていました。受験直前には、お母様と何度も連絡を取り合いながら目標に向けて取り組んでいくことになり緑ヶ丘高校への受験へ向かうことになりました。

【エピソード#2】塾での学習が自信になり学校生活にも好影響を及ぼしました。

黄学館に入って一番変わったことは、勉強ができるようになったことによって、色々な面で自信がついたことです。

授業では発言ができるようになり、自ら進んで委員になるなど、学校生活を含めた多くの場面で自信を持って取り組めるようになりました。

勉強面では、中学1年の時点では上位校合格は難しい学校成績から6つも成績が上がり(学校内申)、それがまた自信になって、より熱心に勉強に向き合えるようになったのだと思います。

塾はいつも楽しくて、嫌だと思ったことは一度もありません。塾の先生もやさしく(そして時には厳しく)、学校とは違って自分と同じ目標を持った仲間ができたということも、楽しく通えた理由だと思っています。

[塾長からのコメント]

Aさんは、真面目で言われたことには真剣に取り組んでくれたので,ある程度の学力を身につけることができましたが、受験では様々な応用力が問われます。応用力が身につかないと受験当日に上手く自分の実力を発揮できないこともあります。こつこつ真面目に取り組み,ある程度の学力がついてきていたので、応用力の部分を身につけさせることにも注力しました。そして、中2の冬頃から応用力がだんだんと身についてきて、その部分をしっかり評価してあげたことで、自分の考え方が正しいと自信が持てるようになり、本人の意識が高まっていって、課題への取り組み方がより良くなっていきました。一般的に学力が上がらない要因として、自分の課題から逃げてしまったり(楽観的に何とかなるだろうという気持ち)、できないことの言い訳をしたりすることが挙げられます。こういったお子さんでは、大抵学力は伸びていきません。Aさんの場合は、小学生の時から黄学館へ通っていただいていたので、私たちと本人の信頼関係も良好に築けていたという(講師の教えを素直に聞き入れてくれる)こと、本人の愚直に取り組む姿勢が成長に繋がったのだと感じています。

【エピソード#3】部活との両立が課題になる時期にも真面目に取り組めました。

中学に入ってからは、学校の活動と塾とが両立でき、どちらも意欲的に取り組めました。

中学になると塾は週3回になりましたが、頑張って部活動と委員会の活動と両立させることができました。塾の友達のなかには、部長をやっている人もいましたが、きっと時間の使い方が上手かったのだと思います。

こういった学校の部活動や委員会の活動なども含めて、とにかく自ら進んで色々なことに取り組めるようになったのは、黄学館に通う中で物事に真摯に取り組む姿勢を覚えたことによる部分が大きいと思います。本当に感謝しています。

[塾長からのコメント]

ほとんどの塾生が学校の部活動や委員会に参加しており、塾と両立させています。ただ、決して楽なことではありませんので、どちらも中途半端にならないよう、きちんと計画を立てて行動するようにとアドバイスしています。勉強ができるようになったことで、勉強以外の色々なことに自信がついたという子供はたくさんいます。「自分で課題を見つけて課題に取り組み、反省し、次につなげていく」というサイクルによって自信がつき、子供に地力がついていきます。黄学館には「将来自立できる人間を育成する」という教育理念があります。子供が自分自身と向き合って学習することで、本当の意味で自立ができると考えています。同時に、こうして身についた部分が受験の時に重要になってくるのです。

【エピソード#4】受験直前の不安を乗り越えて合格しました!

緑ヶ丘高校をめざした理由は、二番手の学校を見学した時に、「雰囲気が合わない」と感じたことからです。もちろん最初から公立高校を考えていたので、その二番手の学校も選択肢には入れていたのですが… もうひとつの理由として、中学で参加していた部活に緑ヶ丘高校も力を入れていることを知って、高校でもやりたい部活がしっかりと続けられるということからも目標としました。

緑ヶ丘高校の方が偏差値はかなり高いのですが、自分の学力データと合否ラインの分析を塾でしてもらっていたため、それらがとても参考になりました。

受験にあたり、学校での内申はある程度取れており、特色検査も練習問題ではよくできていたので、先生と相談をして総合的な判断で受験校を緑ヶ丘に決めることにしました。

ただ、受験直前の冬休みにちょっとした油断から成績が少し落ちてしまったこともあって、受験校選択ではかなり心が揺れました。緑ヶ丘高校には行きたいが、合格ラインギリギリの状態だとわかっていたため、「自分の学力では、二番手の高校にした方が良いのでは」と思ったこともありました。ただ、部活動をきちんと続けたいと思ったこともあり、最終的に緑ヶ丘高校に決めました。

学力検査の得点は合格ギリギリのラインでしたが、学校の内申・特色検査などの点数も考慮されて無事に合格できました!
当初は志望校を決めずに学力向上に重点をおいて学習に取り組んでいましたが、志望校選択の時に困らないように意識して取り組み続けたことが、緑ヶ丘高校へチャレンジして合格できたことにつながり、自分の目標を達成することができたと思いました。

高校入試はその当日だけの得点によっても当然左右されますが、継続的に学習に対して取り組んだ今までの成果がきちんと現れるのだと実感しました。

[塾長からのコメント]

黄学館では、一生懸命やっているからという理由だけで受験校を決めることはありません。データ分析をしっかり行い、子供の学力を見て受験させるか否かを決めています。
Aさんが目標校に合格できたのは、学校と塾の両方を疎かにせず、まじめにコツコツと勉強に取り組んだ成果です。そして、黄学館で学ぶ子供たちの共通目標でもある「課題に対してどのように自分で解決ができるようになるか」に対して、真摯に取り組んだAさんの頑張りが成果に変わったのだと思います。最終的に目標を持ってまっすぐに進んだことがAさんの自信につながり、大学受験などこれからの将来にもきっと役立っていくことでしょう。