小学生で塾に通う必要はある? 行くなら、いつから?

【POINT1】小学生の時から塾に通うケースは?

小学生で塾に通うようになるキッカケとして多いのは、親が子供の勉強の面倒を見られなくなったというケースです。入塾の相談に来られた際のお話として、「高学年になって、親が勉強を教えられなくなってきた」という理由をよく耳にします。他には「家で勉強をしなくなったから、塾で勉強させたい」というご相談もありますが、この場合もほとんどは、親がお子さんの面倒を見られない、お子さんが親の言うことを聞かなくなったということに原因があるようです。
一方、中学受験を目指している場合は、親同士の情報交換から塾に通わせるケースはもちろん、子供同士でもお互いの会話の中で刺激し合って、自ら塾へ通うというケースもあります。このように小学生から塾に通うキッカケは実に様々なのです。
ただ、塾に通わせようと思うキッカケは色々でも、「他の子も通っているから…」といった曖昧な理由で通わせるのだけはやめていただきたいと思います。あくまでお子さんの将来を考えての決断にしてほしいのです。

【POINT2】高校受験は、小学校高学年の学習が鍵に

学校の授業において勉強がよくできるお子さんも、高校受験を考えたときにそれだけで良いかというと、大きな疑問が残ります。
小学校~中学校の学校のカリキュラム通りに勉強をして受験に臨む場合、受験の直前にようやく全カリキュラムを勉強し終えることになります。こうなると総合的な復習をする時間がなくなってしまい、自分の弱点が分からないまま受験をしなければならなくなります。弱点が克服できていないまま受験すれば、当然志望校に合格する確率は低くなります。
一方、塾では学校に比べて単元を先取りして学習できるため、早めに中3までのカリキュラムを終えられます。子供たちに復習の重要性を定期的に説明し、定期的に学力テスト(模試)を実施し、過去の学習分野の定着度を確認します。さらにそこでまた復習を促します。これを繰り返すことで、自然と復習の習慣が身につき、受験までの残り時間を考えながら、自分の弱点をその都度確認しつつ学習を進めていくことが期待できます。
算数を例にとると、小5の時の学習すべき単元は28、小6では20ありますが、その内容は小学校のみで完結するものだけではありません。理科や社会でも、そのまま中学校で継続して学習する単元もあります。5年生の算数では「割合」「三角形や四角形の面積」「単位量あたりの大きさ」、6年生では「速さ」「比例・反比例」など、中学校の数学に出てくる内容も多くあります。これらの単元を復習せずに中学校に上がった場合、中学数学で理解ができず、つまずいてしまう場面が多く出てきます。中学になってから高校受験までに取り戻す時間があるように思われがちですが、他のお子さんに遅れをとる原因となることは否定できません。
では、塾の場合はどうでしょうか? 前述したように、受験までのカリキュラムをしっかりと考えて授業を行っているため、無理のないペースで復習を含めた受験勉強に取り組むことができるようになります。したがって、小学生の時から塾に通うことで、受験までじっくりと準備ができるというわけです。

【POINT3】学校の成績が本当の学力なのか?

「学校ではいつも100点近く取れているから大丈夫!」と思われているのでしたら、注意が必要です。なぜでしょうか?
小学校でのテストは、単元毎の基礎テストがほとんどです。「基礎テストで良い成績が取れること=基礎ができていること」はもちろん大切なのですが、受験は幅広い単元の中から複合的な問題が出題されますので、応用力が必要になってきます。学校でのテスト結果だけを見て、「実力がついているからトップ高にチャレンジできる」と思っていると、高校受験の時期に「学校ではできていたのに、どうして模試では取れないのだろう?」と悩む原因となります。
また、学校の成績表(連絡票・あゆみなど)にも注意が必要です。学校の成績表は、基礎の取り組みがどれだけできたかを評価することが中心になっているからです。それに加えて、学校は社会性を身につける場所でもあるため、授業へ取り組む姿勢や提出物の評価なども対象になります。特に女の子は、男の子とくらべて提出物をきちんと仕上げるのが上手な子が多く、また先生とのコミュニケーションの取り方が上手な子も多いため、入試で問われる学力がきちんと身についていなくても、学校の成績表での評価が良くなる傾向にあります。学校の成績表が良い評価なのは素晴らしいことですが、それだけで実力を判断するのはキケンです。
一方塾では、基礎学習はもちろんのこと、応用問題も課題として取り組んでいきますので、入試に向けての学力をきちんと身につけることや、身についているかどうかのチェックができますし、その時点での理解度に合わせて学習を進めることができます。また、学校より少数精鋭で学習をしているため、一人ひとりを見ながら指導できるのも塾での大きなメリットになります。
学校では、今そのタイミングで課題の取り組みがしっかりできているかを確認して終わってしまい、その後なかなか復習のための時間は取られません(年間カリキュラムを終わらせるので手一杯だからです)。塾では授業、復習、テストと反復学習をしながら、各単元を理解できているかをチェックします。一つひとつをしっかり学習するという、受験を意識した取り組みとなっているのです。
高校受験は、今まで学習したことが本当に理解できていて、全てを使いこなせるかどうかがポイントになります。塾での取り組みを活かしながら、自分の苦手な部分を自分で解決できるように努力することで、志望校合格に近づくのです。

【POINT4】学校は様々な子供たちが勉強する場所

学校と塾の違いは何か、もう少しお話ししたいと思います。学校は地域のいろんな子供たちが集まって勉強をする場所です。中学受験を考えている子、高校受験でトップ校を目指している子、スポーツを頑張って進学しても続けていきたい子など、様々です。色々な目標に向かっている子が集まる場所、それが学校なのです。
ですから、学校の先生は授業で勉強を教えること以外にも、社会性を身に付けることを意識したりするなど、総合的に子供たちを見ていかなければなりません。色々な子供たちがいるということを前提に教育をしていくため、授業も様々な学力レベルのお子さん達全員が、きちんと集中できるということに力を入れています。これがなかなか大変です。
では、塾はどうでしょうか? 塾は学力を上げることを目的にした子供たちが通うところです。まわりの子も目的が一緒であるため、より集中して学習ができますし、学校のクラスよりも限られた人数のため、一人ひとりの課題に対して先生が細かく見ることができます。全員が目標を持って学習に取り組んでいるため、勉強一点に集中して学べる場所―それが塾なのです。

【POINT5】塾は勉強の習慣を身につける場所

学校と塾とでは勉強の仕方や指導の目的が違うということはご理解をいただけたと思います。学校は、勉強以外にも社会性を身に付ける場所であり、これは子供たちには絶対に必要な教育です。しかし、決して学校の学習を否定するわけではありませんが、受験を意識した時に、勉強の仕方や時間の使い方を学校教育だけに委ねるのは、難しいと思います。
塾の役割は一人ひとりの子供の現在地を把握して、分からないことを理解できるように促し、受験までのペース配分をしてあげることです。ペース配分の視点から見れば、これまでお話をした通り、小学生から塾に通うことで、小学校高学年で習う重要な単元をきちんと身につけることができ、さらには復習を意識した学習習慣が身につきます。その結果、中学校1年生になった最初から、つまずくことなく中学生活のスタートが切れ、高校受験への良い足がかりができることになります。高校受験では単元ごとの狭い範囲ではなく、広範囲をしっかり勉強して総合力を身につけておく必要があります。そうすれば「トップ高合格」も達成できるはずです。そのためにも、小学生からの通塾をおすすめします。

【POINT5】黄学館ならではの小学生向け授業

黄学館の小学生向け授業は、学校の補習ではありません。学校の授業より、内容はやや深く掘り下げたものとなっています。ただ、中学受験を目指しているわけではないため、受験のための特別なテクニックを教えていくということはありません。中学校で上位成績を獲得するために、基礎学力はもちろん、自ら考えて解決する力をつけられるように意識して指導しています。
また、黄学館のスタッフは、他の大手塾と違って異動や退職がほぼありません。これは個人塾の大きな強みであり、小4で入塾した場合には、6年間ほぼ変わらないスタッフで指導を受けていただくことができます。お子さんの成長を継続して見守っていきますので、安心して通っていいただくことができます。